ベトナム中部の古都フエへ
—歴史と色彩に包まれた1日ツアー体験記—
ダナン滞在中、どうしても訪れてみたかった場所がありました。それが、ベトナム最後の王朝「グエン朝」の都として栄えた古都フエ。日本語ガイド付き日帰りツアーを見つけて、迷わず申し込みました。
朝7時、ダナン市内のホテルにガイドさんが笑顔でお迎えに。車に乗り込むと、旅の始まりにふさわしい爽やかな空気と、期待感がじわじわと高まっていきます。
🚗 ハイヴァントンネルを抜けて、フエへ
ダナンからフエへ向かう道中、東南アジア最長のハイヴァントンネルを通過。日本の支援で造られた全長6.28kmのこのトンネルは、山岳地帯を貫く重要な交通路。トンネルを抜けると、目の前に広がるのはランコー湾の美しい海景。車窓から見えるエメラルドグリーンの海と白砂のビーチに、思わずため息がこぼれました。ラップアンラグーンに立ち寄り、トイレ休憩。水が澄んで山が水面に映っていて幻想的でした。
🏛️ ミンマン帝廟で静寂と美に包まれる
10時頃、フエ市内に到着。まず、グエン朝2代目皇帝ミンマン帝の墓所であるミンマン帝廟へ。中国風の建築様式で統一された廟は、白い石造りの中庭や三日月型の蓮池など、見どころが満載。
静寂に包まれた敷地内を歩いていると、まるで時間が止まったかのような感覚になります。皇帝が眠る場所としての厳かさと、自然との調和が美しく、心が洗われるようでした。
🧘♀️ トゥイスアン村で色彩の世界へ
次に訪れたのは、トゥイスアン村。ここは線香づくりの村として知られていて、通りには赤・黄・ピンク・緑など、カラフルな線香がずらりと並んでいます。
写真映えするスポットとしても人気で、私も思わず何枚もシャッターを切ってしまいました。線香を手作業で束ねる職人さんの姿も見られ、伝統工芸の温かみを感じる場所でした。
希望者はアオザイのレンタルも可能で、色鮮やかな民族衣装を着て写真撮影を楽しむこともできます。私は今回は見送りましたが、次回はぜひ挑戦してみたいです。
🍽️ フエ料理のランチに舌鼓
昼食は、Pilgrimage Village Resort & Spa内のレストランで、フエ料理のコースをいただきました。
メニューはどれも繊細で美しく、まるで芸術作品のよう。
- 海老ミンチを乗せた米粉の小皿蒸し
- 焼き豚入り米粉の蒸しクレープ
- レモングラスに巻いた豚つくね
- 名物ブンボーフエ(牛肉入り米麺)
- 蓮の実とフルーツのチェー(ベトナム風デザート)
どの料理も優しい味付けで、日本人の口にもよく合います。特にブンボーフエは、スパイシーながらも深みのあるスープが絶品でした。