ホーチミンから日帰りで行ける人気の観光地、ミトーをご存知ですか?
ベトナム南部を流れる大河「メコンデルタ」の玄関口として知られるこの街は、豊かな自然と人々の温かい暮らしが魅力です。
この記事ではミトーの必見スポットから、ホーチミンからのアクセス方法、現地で役立つ基本情報まで、ミトー観光を最大限に楽しむための情報を解説します。
活気あふれる水上マーケットや手漕ぎボートでのジャングルクルーズなど、日本ではできない体験をぜひお楽しみください。
はじめに:ミトー観光はベトナム旅行のハイライト!

ミトーはホーチミン市から国道1号線、車で約1時間半の場所に位置するエリアです。
なんといってもメコン川クルーズの出発地として有名で、豊かな自然と文化が息づく、ベトナム旅行の隠れたハイライトです。
手漕ぎボートで熱帯植物が生い茂る水路を進む冒険や、採れたての新鮮なフルーツ、素朴な人々の温かさに触れる体験は、忘れられない思い出となるでしょう。ホーチミンから日帰りでも十分に楽しめるアクセスの良さも魅力です。
ミトーってどんなところ?「メコンデルタの玄関口」の魅力
ミトーは、ベトナム南部の肥沃なメコンデルタ地方に位置する、水と緑に恵まれた美しい街です。
世界有数の大河であるメコン川が支流に分かれて流れ込むこの地域は、豊かな水資源と土壌によって形成された広大な湿地帯です。まさに「稲作と果物の楽園」であり、新鮮なフルーツや魚類、その地ならではのグルメが堪能できます。
メコン川は、ミトーの人々の生活に深く根ざしています。水路は交通路となり、毎日活気あふれる水上マーケットが立ち、ココナッツやトロピカルフルーツといった特産品の生産を支えています。
また、川の恵みは人々の食文化を育み、生活様式や伝統文化にも色濃く影響を与えています。ミトーを訪れることは、メコン川と共に生きる人々の息遣いや生活も感じる特別な体験となるでしょう。
ホーチミン市から日帰りアクセス可能!観光の拠点に最適
ミトーはホーチミン市内から南西へ車で約1時間半から2時間程度と非常に近く、日帰り観光ができます。バスやタクシーを利用して移動するのが一般的です。
バス:ホーチミン中心部からミトーへのアクセス方法
乗り場所 | ホーチミン市ミエンタイ・バスターミナルから。6時から18時の間に約2時間の間隔で運行している |
所要時間 | 約1時間半 |
料金 | 約10万ドン(700円~) |
個人旅行ならバスやタクシーでの移動が安くて便利ですが、時間通りに来なかったり、タクシーでは料金をぼったくられるリスクもあります。
ホーチミン市からミトーへ向かう場合は、メコン川クルーズなどのツアーを利用し、ツアーバスを利用すると便利です。
ベトナムの最大都市!ホーチミンおすすめ観光スポット20選を紹介
ミトー観光で絶対外せない!必見スポット9選

メコンデルタの豊かな自然と文化が息づくミトーには、訪れるべき魅力的なスポットが数多くあります。代表的なメコン川クルーズで訪れる観光スポットを含め、ここからはおすすめ名所を9つご紹介します。
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メコン川クルーズ
まずは定番観光である「メコン川クルーズ」のご紹介です。メコン川クルーズのツアーは主に以下のようなスケジュールになっています。
- 8:00:ホーチミンのホテル発
- 10:00:ミトー着後、船に乗りタイソン島へ
- 10:20:果物園や蜂蜜農園や蘭園を見学
- 11ː00:手漕ぎボートでジャングルクルーズ 、ココナッツキャンディ工房見学後、船に乗りミトー船着き場へ
- 12:30:昼食(メコン郷土料理:象耳魚、丸い揚げ餅、フーティユなど)
- 13:30:ホーチミンへ戻る
- 15:30:ツアーバスで滞在先ホテルへ
ここからは、上記メコン川クルーズでまわる観光名所をさらに詳しく紹介します。
ツアーの申し込みに関しては、ぜひ「一番人気のツアー!一日:大河メコンデルタクルーズ(ミトー)」こちらをチェックしてください。
ミトーから船に乗りタイソン島へ
メコン川には4つのちいさな島があり、なかでも観光拠点となるのがタイソン島です。
タイソン島は別名ユニコーン島とも呼ばれており、神秘的で豊かな自然が魅力です。ミトーからのメコン川クルーズの多くがこの島に上陸し、観光客向けの様々な体験ができます。
川からの眺めは、地元の人々の水上での暮らしや、豊かな緑に覆われた川岸の景色が広がり、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
果物園や蜂蜜農園、蘭園を見学

タイソン島に上陸すると、まずは島の豊かな自然の恵みが待っています。
南国のフルーツが実る広大な果樹園があり、時期によっては、ドリアン、マンゴー、ランブータンなど、旬の採れたてフルーツを試食できます。日本ではなかなか味わえない、みずみずしい甘さと香りは格別です。
また蜂蜜農園では、養蜂の様子を見学し、採れたての蜂蜜を使ったお茶を試飲できます。自然の甘さが心と体に染み渡るでしょう。
さらに、美しい蘭園では、色とりどりの蘭の花々が咲き誇り、その可憐な姿に癒されます。五感を刺激される、魅力的なひとときです。
ジャングルクルーズ

タイソン島での見学を終えたら、いよいよミトー観光で最も人気のある体験の一つ、ジャングルクルーズへ。ここでは、モーターボートから小型の手漕ぎボートに乗り換えます。
狭く入り組んだ水路を、地元の女性たちが巧みにボートを漕いで進んでいく様は圧巻です。頭上には鬱蒼と茂るココヤシの葉が覆いかぶさり、まるでジャングルの中を探検しているかのような気分を味わえます。
鳥のさえずりや風の音だけが響く静寂の中、メコンデルタの奥深い自然に溶け込むこの体験は、忘れられない感動を与えてくれるでしょう。ツアーを紹介してくれるガイドには、2万ドン程度のチップを渡すことが一般的です。
ココナッツキャンディ工場見学

メコンデルタの代表的なお土産といえば、ココナッツキャンディです。ジャングルクルーズの後に立ち寄ることが多いのが、このココナッツキャンディ工場です。
工場では、伝統的な製法でココナッツキャンディが作られる様子を間近で見学できます。ココナッツミルクが煮詰められ、固まり、切り分けられていく工程は非常に面白いです。その場で出来立ての温かいキャンディを試食できるのも大きな魅力です。
素朴ながらも濃厚なココナッツの甘みが広がるキャンディは、お土産としても人気です。
ただし保存料などは基本的に含まれていないため、夏場は熱により溶けてしまうこともあります。そのため暑い時期はお土産にするより、現地滞在中に美味しくいただいたほうが良いでしょう
メコン郷土料理を堪能

メコン川クルーズ観光の締めくくりには、郷土料理を堪能します。
ツアーにはランチが含まれていることが多く、新鮮なシーフードや、この地域特有の食材をふんだんに使った料理が提供されます。
特に有名なのは、その姿が象の耳に似ていることから名付けられた「エレファントフィッシュ(象耳魚)」の姿揚げです。
カリッと揚げられた魚をライスペーパーと野菜で巻いて食べるスタイルは、見た目も味も忘れられない体験となるでしょう。豊かな水の恵みが育んだメコンデルタの味覚を存分に味わい、旅の思い出を彩りましょう。
仏教美術の粋を集めた「ヴィンチャン寺」

メコンデルタには、メコン川クルーズ以外にも立ち寄ってほしい観光名所があります。まずは「ヴィンチャン寺」です。
ヴィンチャン寺はミトー市内から東に約1㎞の場所にあるお寺です。この寺院の最大の特徴は、ベトナム、カンボジア、中国、そしてフランスの建築様式が融合した、非常にユニークなデザインです。
屋根の装飾や彫刻には東洋的な要素が見られる一方で、アーチ型の窓やタイルの使い方には西洋の影響が感じられます。境内には巨大な涅槃仏、弥勒仏、千手観音像が安置されており、それぞれが穏やかな表情で参拝者を見守っています。
静かな雰囲気の中、ベトナムの豊かな仏教文化と芸術に触れることができる、必見のスポットです。
地元の人々の活気あふれる「ミトー市場」
ミトー市街の中心部に位置する「ミトー市場」は、地元の人々の日常生活を垣間見ることができる、活気あふれる場所です。
ここは地元住民が日用品や食料品を買い求める、まさに生活の中心。人がすれちがうのやっとという狭いスペースに、新鮮な野菜、果物、魚介類、肉類などが所狭しと並べられます。
早朝から多くの人々で賑わうため、朝早くから訪れるのがポイント。また道を挟んだ北側には国営百貨店があり、こちらは主に生活雑貨売られています。
珍しいヘビに会える?「ドンタム・スネークファーム」
ミトーから少し離れた場所にある「ドンタム・スネークファーム」は、その名の通りヘビの飼育と研究を専門とする施設です。
ベトナム戦争中に毒ヘビの血清を製造するために設立された歴史を持ち、現在は研究、医療、そして観光を兼ね備えたユニークな場所となっています。
ここでは、コブラやキングコブラなど、様々な種類の毒ヘビや無毒ヘビが飼育されており、ガラス越しにその姿を観察できます。
ヘビの生態について学ぶことができるほか、運が良ければヘビのショーを見学できることもあります。また、敷地内にはヘビ以外の動物(ワニ、カメなど)も飼育されており、ちょっとした動物園のような側面も。
メコンデルタ川のツアーにはこのスネークファームへの立ち寄りが含まれていることがあり、珍しい体験を求める方にはおすすめです。
隠れた名所「ヤシ教団の寺」
ミトーのメコン川に浮かぶフン島にある「ヤシ教団の寺」は、ユニークな歴史と哲学で知られる名所です。
この寺は、1960年代に「ココナッツの僧侶」として知られるグエン・タイン・ナム氏によって創設された、ヤシ教団の拠点でした。彼はヤシの実だけを食し、平和と融和を説いたことで有名です。
寺院の敷地内には、カラフルで奇妙なモニュメントや、仏教、キリスト教、イスラム教など様々な宗教の要素が混じり合った独特の建築物が見られます。特に、巨大なドラゴンの像や、平和を象徴する塔などが印象的です。
現在は宗教的な活動は行われていませんが、その特異な歴史と、メコンデルタの自然の中に溶け込んだ不思議な雰囲気が魅力となっています。一般的なツアーでは立ち寄らないこともありますが、一風変わった場所を訪れたい方には興味深いスポットとなるでしょう。
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ミトー観光を楽しむための基本情報&知っておきたい注意点

メコンデルタの魅力を存分に味わうミトー観光。最高の旅にするためには、事前に知っておくべきポイントがあります。
ここでは、旅の準備から現地での過ごし方まで、ミトーでの滞在をより快適で充実したものにするための情報をまとめました。
ベストシーズンはいつ?ミトー旅行におすすめの時期
ミトーはいつ訪れても楽しめるエリアですが、ベストシーズンは「11月~4月」です。
この時期は降水量が少なく、晴れた日が多く続くため、メコン川クルーズや屋外での観光を快適に楽しめます。特に12月~2月は湿度も低めで、心地よい気候です。
その一方、雨季(5月~10月)はスコールが降りやすいです。大雨でメコン川の水位が上がり、一部のツアー内容が変更になる可能性もあるため、雨具の準備は必須です。
ただしスコールが振る場合も短時間で止むことが多く、その後の空気が澄み渡り、緑がより鮮やかに見える魅力もあります。
現地通貨「ベトナムドン」と両替の基本

ベトナムの現地通貨は「ベトナムドン(VND)」です。日本円からの両替は、空港、市内の両替所、銀行、またはホテルなどで可能です。
ミトー観光では、屋台での買い物やチップなどで小額の現金を使う機会が多いため、少額紙幣(1万ドン、2万ドン、5万ドンなど)を多めに準備しておきましょう。高額紙幣しかないと、お釣りがないと言われたり、ぼったくりの原因になったりすることもあります。
クレジットカードはホテルや大きめのレストラン、土産物店で利用できます。しかしローカルな場所では現金が必須です。
ミトー観光時の服装と持ち物:快適に過ごすためのアドバイス
ミトーは年間を通じて高温多湿な気候なので、快適に過ごすための準備が大切です。
服装: 通気性が良く、吸湿速乾性の素材がおすすめ。日差しが強いので、薄手の長袖や羽織るものがあると日焼け対策になる
靴: メコン川クルーズや島での散策では、滑りやすい場所や泥濘んでいる道もあるため、歩きやすいサンダルやスニーカーが必須です。
そして持ち物は以下のものがあると便利です
日差し対策: 帽子、サングラス、日焼け止め
虫よけ: 熱帯地域なので、虫よけスプレーやシートは必需品です
水分補給: こまめな水分補給のため、水筒やペットボトル
防水対策: 急なスコールに備え、折りたたみ傘やレインコート、濡れても良い防水バッグ
その他: 常備薬、ウェットティッシュ、モバイルバッテリーなどがあると便利です
またベトナム旅行に関するより詳しい持ち物は、以下の記事を参考にしてください。
ベトナム旅行の持ち物30選!必需品からあったら便利な道具まで徹底解説!
治安は?ミトー観光で注意すべきこと
ベトナムのミトーは比較的治安が良い観光地ですが、油断は禁物です。特に観光客を狙ったスリやひったくりには注意が必要です。
貴重品は体の前でしっかりと管理し、人混みでは特に警戒しましょう。スマートフォンのながら歩きや、バッグを安易に置くことは避けてください。
また、バイクタクシーやタクシーを利用する際は、事前に料金交渉をするか、信頼できる配車アプリ(Grabなど)を利用するのが安全です。
ツアー会社の送迎バスは安全性が高く、現地の情報も随時提供してくれます。安全な旅を楽しみたいのなら、個人旅行よりもツアーの利用を検討しましょう。
ミトーで味わうローカルグルメ&おすすめお土産
ミトーはメコンデルタの豊かな恵みを存分に味わえるグルメの宝庫です。現地に行ったらぜひ以下のグルメを楽しみましょう。
おすすめのローカルグルメ
エレファントフィッシュ | メコンデルタの代表的な料理で、カリッと揚げられた魚の姿揚げ。見た目にインパクトがある |
フーティウミトー | 米粉麺の一種で、ミトーの名物料理。豚肉やエビ、内臓など様々な具材が入り、あっさりとしたスープが特徴 |
フレッシュフルーツ | 果樹園で試食できるだけでなく、市場でも新鮮で珍しい南国フルーツを味わえる |
おすすめのお土産品
ココナッツキャンディ | ミトーの名物で、工場見学後にお土産として購入するのが定番。様々なフレーバーがある |
ココナッツオイルや石鹸 | 現地で精製された肌に優しい製品。香りも良い |
ハチミツ | 蜂蜜農園で採れた、純粋なハチミツもおすすめ |
ミトー観光に関するよくある質問(FAQ)

最後にミトー観光におけるよくある質問についてお答えします。
Q1: ミトー観光は子供連れでも楽しめますか?
ミトー観光は子供連れのご家族でも十分に楽しめます。
特に、メコン川でのボートクルーズは、狭い水路をスイスイ進む手漕ぎボートでジャングル探検ができ、家族旅行にも人気があります。
また果樹園でのフルーツ試食や、ココナッツキャンディー工場の見学は、五感を刺激する楽しい時間です。
ただし、日差しが強く暑いので、こまめな水分補給と日焼け対策は必須です。また、長時間ボートに乗るため、船酔い対策や、小さな子供からは目を離さないよう注意しましょう。
Q2: 船で酔ってしまうことはあるでしょうか
メコン川クルーズでは、船酔いの心配は比較的少ないです。
メコン川は広大ですが、流れは穏やかで、大きな波が立つことはほとんどありません。特に、観光用のモーターボートや手漕ぎボートは、揺れが少ないのが特徴です。
しかし、乗り物酔いしやすい体質の方や、心配な方は、事前に酔い止め薬を服用しておくことがおすすめです。
Q3: ココナッツキャンディー以外に有名なお土産はありますか?
蜂蜜農園で採れた純粋なハチミツや、ローヤルゼリーも人気です。またマンゴー、パパイヤ、ジャックフルーツなどのドライフルーツも人気のお土産です。
またメコンデルタの市場では、多くの民芸品も売られています。素朴なココナッツの殻で作られた小物や、木彫りの置物なども多いので、市場や各観光スポットの売店で探してみてください。
Q4: 現地で英語は通じますか?
観光地の主要な場所やツアーでは、ある程度の英語は通じます。
ツアーガイドは通常、英語または日本語を話す方が同行します。観光客が多く訪れるココナッツキャンディー工場や果樹園のスタッフも、簡単な英語で対応してくれることが多いです。
しかし、ローカルな市場や飲食店、タクシーの運転手などは、英語が通じない場合も少なくありません。基本的なベトナム語の挨拶や数字を覚えておくと便利ですし、翻訳アプリを活用するのも有効です。ツアーに参加すれば、言葉の心配はほとんどなくなるでしょう。
まとめ:ミトーでメコンデルタの魅力を凝縮体験しよう!

ホーチミンからのアクセスも良好なミトーは、メコンデルタの豊かな自然と文化が凝縮された場所です。
広大なメコン川でのクルーズはベトナムを代表する観光名所です。手漕ぎボートでのジャングル探検、ココナッツキャンディー工場見学など、五感を刺激する体験が満載です。
またヴィンチャン寺のような歴史的建造物も訪れると、ベトナムの多様な魅力を一度に味わえます。
ミトーはホーチミン市から車で約1時間半とアクセスも良いので、ベトナム南部の旅行ならぜひミトーを訪れ、忘れられない感動体験をしてください。